繭玉の魅力と独自開発の玉繭について

繭玉とは

繭玉

繭とは、生物を包んで保護する覆いのことを言いますが、一般的には、蚕のそれを指します。 蚕の繭は絹糸の原料となり、その絹糸からシルクが作られています。

繭玉は、その状態によって、呼び名が異なります。美容グッズや寝具などに用いられる繭玉は、 「種繭-たねまゆ-」と呼ばれ、繭の端がカットされ、蚕が取り出された後の状態を指しています。

繭は本来、蚕が孵化するまでの殻であり、中を適温に保ち、中身を外敵から守る機能が備えられており、優れた特徴が多くあります。人間でいう所のおかあさんのお腹の中のような部分であり小さな命を守るため不思議な力を持っています。 また高級天然素材であるシルクを作る原料として広く知られています。


当社独自開発の玉繭とは

繭玉を進化させた商品で繭の中にある蛹(さなぎ)を取り除き、まゆ約20個の絹線をギッシリ詰め、弾力をもたせたもの。

国産のまゆ(外国産は防腐剤がかかっている)で 、しかもよい桑の葉を食べた「春繭」を使い、セリシンを定着するため3年間低温で寝かせたものを使用した当社オリジナル品です。

繭玉の成分

繭玉

蚕の繭は1本約500メートルの長繊維から作られています。長繊維の成分は、70~80%が繊維状のタンパク質フィブロイン、20~30%がニカワ質のタンパク質セシリンです。

動物タンパク質であるセシリンは、皮膚を構成するアミノ酸の主成分に良く似た、天然のシルクプロテインです。

天然タンパク質フィブロインは、やわらかく繊細な繊維で構成されており、1本のフィブロインは100本以上の小繊維が集まり束になっています。 これらのタンパク質は、300度以上にならないと燃えず、有害ガスが発生しないので、安全性の高い素材と言えます。

繭玉の成分:フィブロイン

繭玉の主成分であるタンパク質フィブロインは、天然の極細繊維で、お肌をツルツルにしてくれる効果があります。 また、繊維間に隙間は空気を多く含む為、通気性が良く、さわやかでありながら暖かで、衣類や寝具に適しています。

繭玉の成分:セシリン

繭玉

シルクを織る場合、セシリンは大幅に取り除かれてしまいますが、セシリンには、人の皮膚の天然保湿成分であるNMFの中で、 最も多いアミノ酸である「セリン」が大量に含まれています。

セリンは、コラーゲンの約10倍の保湿力を持っており、高級衣料品やシャンプー、高級化粧品などに使われています。 牛乳や大豆、イクラや海苔にも多く含まれていることからも、自然に優しい成分であることがわかります。

また保湿力が高い為、チリやホコリが集まりにくいことから抗菌性が高く、静電気が起きにくいことも注目されています。

繭玉は、このセシリンを含む、シルクプロテインのかたまりである天然の繭を、贅沢にそのまま使っています。


肌をシルクのように美しく

明治時代、製糸工場では、冷水や熱湯を使いながらの手作業で行われていたにもかかわらず、そこで働く婦女の手は瑞々しく美しかったそうです。

それは作業の中で、シルクの成分であるタンパク質が、彼女たちの肌のくすみを取り除き、水分を保持し、キメ細やかに整えていたからでしょう。

繭玉の魅力

・通気性がよく、暖かい清潔で、抗菌性が高い
・タンパク質成分の為、人肌と相性が良く潤い成分抜群 紫外線をカットしお肌を守る 静電気が起きにくい
・耐熱性が高く安全

このように、多くの優れた特徴を備えた天然素材である繭玉は、様々な用途に活用され愛用されています。